世界一おいしい栗明月
最近、私は自転車にハマっていて
電車に乗らないで自転車で目的に向かったりしてます。
自転車を漕いでると
いいメロディが浮かんだりして
口ずさみながら自転車漕いでる私は
多分、周りから見たら陽気なお姉さんだと思います笑
そんな自転車エブリデイから
1つ、エピソードを紹介しします。
夜、いつものように軽快に自転車を漕いでいたところ、結構な段差があることに気づかずに、大きくジャンプ。
そしたら、頭にかけてたお気に入りの眼鏡が落ちて、落ちた眼鏡を引く直前にブレーキ。
ギリギリセーフだったけど、案の定、メガネのパーツが飛び、ボロボロになってしまいました。
買ったばかりだったし、毎日のようにかけてた眼鏡だから、結構ショックを受けました。
でも、自転車漕いでるときに頭にかけてる私がアホだったし、自業自得だと思って、一生懸命パーツを探しました。
夜で街灯がない道で、携帯のライトを照らしながら中腰になって一生懸命探しました。
探すこと、10分、見つからない。
まず、眼鏡が落ちたときにパーツが飛んだ先を追えていないし、金属とはいえ小さすぎて見当たらない…
通りすがる人は、この人何してんだろう感を出しながら、素通りをしていく。
まだ、探すこと5分。
流石に私は諦めて、帰ろうとしたそのとき。
50代くらいのお母さんが「何を探してるの?」と声をかけてくれた。
事情を説明し、もう見つからないので帰ろうと話をしたと言ったところ
「私、時間あるから探してあげるよ」と携帯のライトを照らしながら、中腰になって、一緒に探してくれました。
申し訳なくて初めは断りましたが、「いいのよ。暇だから」と探してくれました。
一人で探していたところから範囲を広げて、枯葉の下を見たり、溝の細かいところまで探したり、また5分、10分と探し続けました。
二人がかりで探しても、中々パーツは見つからず、深々とお礼をし「修理に出します」と伝えたところ
「あんなに一生懸命探していたから、きっとお気に入りだったんだろうなと思ってね。見つからなくて残念だったね。これあげるよ」と紙袋から「栗明月」を渡してくれました。
「私がお礼をする立場なのに、いただいていいんですか?!」と嬉しさと申し訳なさで、おどおどしていたところ
「いいのよ、貰い物だから」と満面の笑みで、栗明月を渡されました。
こんな優しい人いるなんて、と心があったまりすぎて、涙がちょちょぎれました。
帰宅して、栗明月をゆっくりゆっくり味わいながら食べましたが、ここ最近食べたもので一番美味しかったです。
私も困ってる人がいたら、進んで声をかけるタイプではあるんですが、これからも、この気持ちを忘れずに生きようと思いました。
それと、自転車を漕ぐ時は、眼鏡を身につけないようにします。
以上、ほっこりエピソードでした。